心の旅

心のふるさとを見つける旅。断捨離、ミニマリスト、節約、ダイエットなどについても語ります。

やましたひでこ「不思議なくらい心がスーッとする断捨離」の感想

やましたひでこ著「不思議なくらい心がスーッとする断捨離」を読みました。

「断捨離」といえば、この人、やましたひでこ氏の名前が浮かぶほど有名ですよね。

私が読んだ「不思議なくらい心がスーッとする断捨離」は、2011年に刊行された本で、比較的新しいものです。

不思議なくらい心がスーッとする断捨離 [ やましたひでこ ]

この人の本で読んだのは、この一冊だけなので、他の著作との比較はできません。

やましたひでこ氏が「断捨離セミナー」を始めたのが、2001年だと書かれているので、かなり後になって書き下ろした文庫本なのですね。

正直、この一冊だけ読みば私には充分です。この一冊だけで、やましだひでこ氏の非凡さが伝わってきます。

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第一、断捨離をすることで、人生が好転するということを、マニュアル化して、それを広めようという発想自体がスゴイ。マーケティングが専門である、電通も博報堂も、思いつかないでしょう(笑)。

だいたい、現代の日本人は、資本主義社会のまん真ん中で育っており、ただただ「消費は美徳」を愛言葉に、お金を使うこと、商品を買うことを奨励されてきたわけです。

誰も、物を捨ていることなど教えてくれなかった。親も、学校の先生も、友達も……。

そうした時代にあって、やましたひでこ氏のような「物を捨てると幸福になれる」というメッセージは実にタイムリーであり、多くの人が無意識下で待ち望んでいたことに違いありません。

それを「断捨離」とネーミングし、現代社会の救世主であるかのように、布教していった姿は、想像するだけで、何とたくましい商魂であることかと感服せざるを得ません。

実際に「断捨離」はブームを引き起こし、今もなお多くの人たちに支持され、日本語としても浸透、定着していっているのですから、それはもう大したものです。

もちろん、物を捨てれば人生がガラッと変わるなどということは、ほとんどないでしょう。多くの自己啓発書が、庶民を本当には変えきれないのと同様に、やましだひでこ氏の「断捨離」も、魔法でもなければ、神的な啓示でもないと思われます。

ただ、私が、感心するのは、その着眼点の鮮やかさです。これほどまでに、現代人が病み、悶え、改善不能状態に陥っている状況に風穴を開けるアイデアを提案した手さばきの先鋭さは、天才的だとさえ感じます。

間違えてはいけないのは、やましだひでこ氏がくれるのは、あくまでヒントだけです。この本を読めば人生が、それだけで激変するなどということはありません。鮮やかなヒントを活かすも殺すも、読んだ人の行動力と創造力にかかっているのです。