心の旅

心のふるさとを見つける旅。断捨離、ミニマリスト、節約、ダイエットなどについても語ります。

モニカ・ブライブトロイ主演の映画「4分間のピアニスト」を見た感想

深夜、なぜか吸い寄せられるように、この映画に見入ってしまいました。

ラスト4分間の演奏シーンは、思わず3回どおり見てしまいました。

 最近、深く悩んでいることがあります。

心理学やコーチングを、現在も学んでいるんですが、時々ひどく居心地が悪く、神経の芯まで疲れてしまうことがあるのです。

原因はいろいろあるんでしょうが、カウンセリングやセラピーにある、一つの法則性というか、型式に対する違和感がとれないんですね。

人間はもっと自由でいいのではないでしょうか。

善も悪も、天使も悪魔も、天国も地獄も、みんな人間は有しています。

人間は、いつも天使や仏のようでいられるわけではありません。

そういうことを、認めてくれる唯一の世界があります。

哲学、心理学、宗教とかではないんですね。

それは、芸術です。

葛藤とか、混沌とか、矛盾とか、相克とか、そういういことも、全部ひっくるめて、芸術は表現してくれるから、それを享受するとき、人は深い安堵感と解放感が得られるのだと思います。

話が少しそれてしまいましたが、「4分間のピアニスト」を見て、そうした深い解放感を覚えることができました。

憤り、怒り、やり場のなさ、反抗心なども、時に、エネルギーを生む原動力となります。

ピアニストの映画というと、あったかくて、キレイな物語が多いのですが、この「4分間のピアニスト」で描かれる世界は、それらと真逆の「どん底」です。

ただ、名作映画として語り継がれてゆくには、何かが欠けている気がしました。

受刑者たちにピアノを教える80歳の老女の話は、実際にあるそうです。

映画では、ピアノ教師の過去のエピソードとかを、回想形式で見せるわけですが、ここまで仕込まなくて良いかなぁと感じました。

いろいろな過去のエピソードとかが、自然には受け入れにくかったんです。

そこには、物語として人工的に仕組んだ、無理やり感があったからでしょうか。

まあ、それらも、ラスト4分間の演奏のための伏線だと思えば、許されるとも言えるのですが、結局は、人間の描き方が、いろいろんなエピソードを出しながらも、中途半端というか、浅くなってしまったことは否めません。

ちょっと辛口になったのは、それだけ強い感銘を受けたからです。

ラスト4分間の演奏シーンで、音楽、芸術の素晴らしさを実感しました。

こういう何もかもを肯定してしまう内包力を持つ世界が、私にとって一番居心地が良いのだと、再認識させられました。

最後に、この映画はドイツ作ですが、アメリカで作られると、どうなってしまうんでしょうね? 


4分間のピアニスト 予告編